がんとともに

30歳で胃がんになった消化器内科医が胃腸クリニックを開業してからの想い

訪問診療を始めて

こんにちは。

 

なかなかブログの更新が出来ていませんでした・・・。

 

早くも6月は今週で終わり、蒸し暑い日が続いています。

 

訪問診療を始める

 

前回話したように、国が在宅医療を推進している状況ですが、現実には様々な事情によりなかなか拡大しているとは言えない状況となっています。

 

自分が開業時も、自分一人でどこまで出来るか分からなかったので、在宅医療を掲げることはありませんでした。

 

しかし普段診察しながら思うことは、やはり患者のこと、住民のこと、地域のことです。

 

今まで外来に通院して診てきた人の状態が悪化して通院できなくなれば、もう自分が診ないのではなく、自分から家に伺う形で場所を変えて継続して診ていきたい、との思いがありました。

 

そうして、ごく自然な形で在宅医療・訪問診療が開始されることが多いです。

 

訪問診療を始めてから

 

実際に始めてみると、周囲から「在宅は大変だよ」と助言?を頂くこともありました。

 

しかしなにがどのように大変で、どうしたらそれを解決できるのか、が分かりません。

 

24時間365日対応する必要があり、その肉体的・精神的負担は当然あります。

 

しかし訪問看護ステーションと密に連携することで、状態を細かく把握することが出来て、今後の見通しを立てることも出来ます。

 

今もまだまだ分からないことはありますが、地域内での連携を強化して、医師・看護師・ケアマネージャー・ヘルパー・リハビリPT/OT/ST・薬剤師と顔の見えるつながりが出来ていけば、もっと上手に出来るのではと思います。

 

福岡県の事業としても、在宅医療提供体制の充実を図ることを目的とした事業が実施されており、先輩開業医から教えを請うことが出来ます。

 

医師会の会合で話をするだけでも、参考になることはたくさんあります。

 

地域内でうまく連携をして、最終的に患者・住民・地域にとって、なにか体のことで問題が起きても対応できる場になれればと思います。

 

次回は実際にどのようなことをしているか、お話しします。