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がんとともに

30歳で胃がんになった消化器内科医が胃腸クリニックを開業してからの想い

告知

こんにちは。

 

ときどき医療講演会を頼まれることがあり、自分の病気について話をすることがあります。

簡単に「胃がんで手術しました」と話をしていますが、やはりその過程ではいろいろ考えることがあり、みなさんと共有できればと思います。

 

自分の病気

第1回目の話の続きです。

http://blog.hatena.ne.jp/higuchiclinic/higuchiclinic.hatenablog.com/edit?entry=10328749687209277108

 

胃カメラ検査の翌日は、島で普段通り診療を行い、外来に来る患者さんと話をしながら検査のことを一時的に忘れていました。

仕事も一段落した夕方5時前に、検査した病院から電話が入りました。

先輩女医からの電話でしたが、いつもは明るい声で挨拶してくれるのに、沈んだ声だった時点でいやな予感がして、「やっぱり悪性だった。がんだった。」と告げられました。

signet-ring cellが出ている」と言われたところで、涙が出てきました。

ちょうど中学・高校の同級生医師も電話先にいたので代わりましたが、正直何を話しても現実感がありませんでした。

 

診療所のスタッフに「昨日の検査の結果、がんでした」とだけ話して、早々に診療所2階の自宅に上がりました。

自分が医師として、また患者として、妻にどのように話そうかと考え、歩いて海岸まで行き、ベンチに座って話しました。

 

電話で言われたときよりも、少しは落ち着いて話をしたと思います。

しかし妻としては、「本当に全部話をしてくれているのか」「心配かけないように隠していることがあるのではないか」と思っていたと、後から教えてくれました。

ただ当時の時点では、「胃がんであること」が判明しただけだったので、正直自分でも分からないことは多く、現在どのような状態か、今後どうなるのか、どうしたら良いか、を調べて決める必要がありました。

話をしてからも、波の音を聞きながら、長く長くベンチに座っていました。

 

翌日も平日でしたが、診療所スタッフと相談して午後休みを頂いて、検査をした病院に行き、みんなと相談することにしました。

 

これから手術までの間は、体はどうもありませんが、気持ちとしてはかなりきつかった時期でした。

 

まだまだ続きます。