がんとともに

30歳で胃がんになった消化器内科医が胃腸クリニックを開業してからの想い

はじめまして

こんにちは。

福岡県太宰府市のひぐち内科胃腸クリニック 院長 樋口裕介です。

 

昨年10月に開業したばかりで、ようやく4ヶ月が経とうとしています。

一般内科・消化器内科として、日々診療をしています。

かぜやインフルエンザ、高血圧や糖尿病、喘息や不眠のかたはもちろん、胃腸の調子が悪い方にはカメラやエコー検査をしながら、診察・治療をしています。

 

クリニックのHP

ひぐち内科胃腸クリニック

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https://www.facebook.com/higuchiclinic/

もありますが、そこには書き切れない開業までのいろいろな想いや日々の診療についてや病気のことを書いていこうと思います。

 

病気のこと

私は30歳で「胃がん」になり、開腹手術を受けました。

 

30歳の誕生日に、検診を兼ねて胃カメラをすることになりました。

当時は離島の診療所に勤務しており、週1回福岡市内の病院までフェリーに乗って研修に通っていました。

研修自体は胃カメラ・大腸カメラの研修であり、朝から夕方まで患者さんの検査を担当していました。

一日の仕事終わりに先輩女医にお願いして、自分の胃カメラをしてもらいました。

 

お互いに「病気があったらどうする?」「でも先週も普通に飲み会していましたよ」と軽く冗談を言いながら検査を始めました。

胃カメラをされながら、涙目で画面を見ていると、「ん、荒れているね・・・」「〇〇先生(上司)いるかな?」「色素かけよう」「生検するね」と先輩女医が話していますが、自分は余裕なく応えられません。

とりあえず検査終了後にもう一度「お腹の調子はどうもない?」と確認されます。

一緒に写真を確認しながら、「うーん・・・あまり良くないと思う」という話に。

 

自分でも「おかしいな、これは」と思いながらも、目の前の写真が信じられず、まだ落ち込むまでには至りませんでした。

病理検査を大至急でお願いすることにして、その日は帰ることに。

一応誕生日だったので、妻と食事をして帰る予定でした。

寿司屋に行って、検査の話もしましたが、「まぁ、少し荒れていた」くらいしか言えませんでした。

 

また明日に続きます。